手術の傷跡にこだわる方のための、全国、海外からも治療希望者が来院されるクリニックによる、「くり抜き法」を超えた「皮膚を切り取らない」ターズ式粉瘤治療
当院は、粉瘤の手術でできた手術跡の専門的な高度な治療を行っておりましたが、手術跡の修正というものは非常に難しく、出来てしまってからはコストも非常にかかり、また、当院に来院されるニキビの患者さんにもアテロームを合併している患者さんも非常に多いので、この度、傷跡をできるだけ残さないように全ての面で配慮した粉瘤、アテローム手術を行う事といたしました。
粉瘤手術を行った場合、以下の問題はほぼ必ず起きてきます。
1、ドッグイヤー 粉瘤上部の皮膚を切り取る事により、そこを縫い合わせると、どうしても縫合の両端にゆがみが出ます。くり抜き法でも、これは生じてしまいます。
2、糸で縫う事による縫合部の膨隆 縫い合わせる事により、ある程度起こり得ます。
3、手術部の凹み 粉瘤自体を取り去る事により、そこの部分が空洞となり、凹みとなり得ます。
当院では、その全てに対して、対策を取っております。
「くり抜き法」の進化版、「皮膚を切り取らない」粉瘤治療では、上記
1、「皮膚を切り取らない」粉瘤治療では皮膚は切り取りません。なぜ、「皮膚を切り取らない」事が重要かというと、これは手術跡を綺麗にするためなのです。「皮膚を切り取って」無理矢理、強い力で縫い合わせると、ゆがみが生じ、凸凹の傷跡が生じてしまいます。これは「くり抜き法」といわれる方法でも同じ事です。「くり抜き法」でも、皮膚は必ず切り取ります。切り取った部分をよせあわせますので、それによって凹みができたり、ドッグイヤーができたりといったリスクがあります。
←当院で相談を受けた、他院でくりぬき法による治療後の瘢痕です。
なぜ、くり抜き法で傷跡が出来うるかというと、くり抜き法に使う器具に決定的問題があります。
通常くり抜き法に使う器具は、日本で一般的に流通している完全な円形の器具を用います。
ご自身で円形の穴をたたんでみると分かると思いますが、両端に余る部分が出てきてしまいます。これがドッグイヤーなどと言われる傷跡の原因になります。日本ではこの円形の器具を使う事が一般的なため、どこのクリニックもこの事は言いませんが、円形にくり抜くという性質上、必ずこの問題は生じます。
2、更なる奇麗さを、「傷跡を残さない、異物を体に残さない」粉瘤治療では、異物である糸をで縫いません。数日後に溶けていく安全な接着剤で固定する事により、傷跡を閉じます。糸が残ってしまうと、それにより、膨隆が起き、異物肉芽種や、糸による傷跡の問題が生じます。ターズ式「縫わない、異物を体に残さない」粉瘤治療では、糸を使う必要のない小さい切り口による超微細手術により、異物を体内に残さない事に成功しました。
皮膚を切除せず、縫合用の異物の糸も用いない(粉瘤の大きさによります)ので、手術跡は残りません。※ この手法が適応できるものは、粉瘤の大きさに制限があります。
料金
皮膚切除なし、異物留置なしの、最新の「切らない」アメリカ式粉瘤治療
当院の治療は、美容的にこだわりのある方を対象としていますので、そのようなこだわりのない方は通常の保険診療をおすすめします。
1カ所:150000円程度〜(大きさによります。)となります。
粉瘤の豆知識
粉瘤(アテローマ)とは:英語ではsebaceous cystなどと呼ばれますが、中身は皮脂腺、毛包から生じたケラチン(角質)です。可動性(触ると動く)腫瘤で、中身は角質の他に、繊維成分、血性成分、皮脂成分で、カッテージチーズのような独特の匂いがあります。
粉瘤(アテローマ)の原因:なんらの原因で皮脂腺が詰まる、もしくは破壊される事によります。男性ホルモンが高い場合は起こりやすいです。10代の頃より多発する場合は、ガードナー症候群などの遺伝性の病気の可能性があります。
粉瘤(アテローマ)の症状:頭皮、耳、背中、顔、上腕などに好発する腫瘤です。手のひら、足の裏以外にはどこでも粉瘤が出来る可能性があります。腫瘍中央に黒点を持つ事が多いです。感染を伴うと炎症を起こし、自発痛を起こす事があります。
粉瘤(アテローマ)の鑑別診断:毛髪嚢腫(pilar cyst)、脂肪腫(lipoma), ミリア(Millia)、皮膚繊維腫、ガードナー症候群、デルモイド嚢腫など