その「ぼこっ」とした盛り上がり。手術で小さくできるって知ってましたか?
レーザー治療で治らなかった方が、続々と全国より来院されています。
ボコっとした凸型のニキビ跡の治療も行っています。鼻、顎下に起きやすいです。
なんでボコッとするというかというと、その正体はコラーゲンです。「コラーゲン」と聞くと、「肌によいもの」というイメージを持たれてしまうかもしれませんが、コラーゲンが増えすぎてしまうと、凸型のニキビ跡になります。
凸型のニキビ跡では、やはり炎症が長期化してしまい(TGF-βという炎症性サイトカインを介して)ニキビが治った後も、繊維芽細胞というコラーゲンを作る細胞がコラーゲンを不適切に作り続ける事が分かっています。
凸型の傷跡は下図のように、正常皮膚に、コラーゲンの塊の様な一種の腫瘍が割って入っているイメージです。
治療は、拡大鏡下の手術により、傷跡をつけずに、腫瘍部分をミクロ単位で段階的に除去していきます。
ないものを生み出す凹型ニキビ跡傷跡に比べて、治療自体は、比較的スムーズで、全く効果がでないという事は現在まではありません。(組織を直接取り出しますので、治療毎にほぼ確実に凸型の体積が減少していきます。)
また古典的な切開手術での単純な除去による治し方は、80%以上の確率で再発がおき、場合によっては更なるコラーゲン新生が起き、手術前より症状が悪化してしまうというリスクがあります。
更なる効果を求める場合は、同様にfibroblast(繊維芽細胞)の活動を抑え再発を予防する治療を、手術前後に加えた改良型の手術療法を行っています。(再発し治療の意味がなくなるため、再発を予防する治療を行う、という事が凸型のニキビ跡への治療では絶対的に必要です。)
具体的には、Shell out法といって、皮膚は温存し、しこり部分を傷跡を残さず除去する手術方法を行っています。
再発予防治療を手術前後に行うと、データ上は再発率を5%以下には減らせます(それでも再発はありますが、それほど治療は難しいものになります)。
治療後の赤み、色素沈着:術後数日〜数ヶ月程度
腫瘍の取りすぎによる陥凹:5年間の治療で、鼻では0.1%、頬では1%程度
鼻の皮膚は再生能力にすぐれ、全体として副作用が問題になるケースは非常に少ないです。
↑凹型ニキビ跡の治療も同時に行っています。
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